§野生ランを種から育てよう§

今回は、ミヤマモジズリ白花シランの種蒔きに挑戦してみました。 −2008年3月2日−
ラン科の植物は、普通の用土に種を播いてもほとんど芽が出ません。
芽が出るためには、ラン菌の助けを借りて栄養を貰う必要があるということで、今までは親株の株元に種を播く方法や、ラン菌が多いと言われる春ランの株元に種を播くことが一般に行われていました。また昭和60年頃は春ランの根を利用した「ジュース床法」も多くの愛好家に「画期的な実生法」として広まっていました(私もその一人)。ところが 昭和63年 志賀山想会の加藤さんが「ダンボールを混ぜた用土に野生ランの種を蒔くと簡単に発芽する」ということを園芸雑誌に発表。当初は関西の一部に留まっていましたが、平成8年頃から「奇跡の実生法」として「ダンボール種蒔き」が全国に広まり今日に至っております。
【段ボール種蒔き】
●準備する物
〔段ボール箱〕
どこにでもある普通の段ボールを、エキス用に細かく切ったものと、種蒔き用土の仕切りように細長く切った物を用意する
〔種を蒔く容器〕
ビニポットや塩ビ平皿等
100均に丁度良い品がある(写真は刺身の容器に底に水抜き穴を作りました)
〔用土〕
日向砂・桐生砂・富士砂の小粒〜微塵にパーライトを混ぜて使用しました。用土は選びません、鹿沼土など単品でも良い。
〔受け皿〕
やや深めのものが良い。鉢底からの給水に使う。
スーパー等で発泡スチロール箱を入手もよい。
100均にプラ箱あり
〔古土〕
厚蒔きを防ぐため使うが、新しい土よりも古土を混ぜた方が発芽率が良くなる。
少し湿り気があると種の付きが良くなる
〔水苔〕
乾いた水苔を篩の目に擦りつけて細かくする。
用土の湿度管理と種子の安定付着に使う
〔シュンランの根〕
ラン菌発生を促進させるため、生育の良い根を使う。
他のランに比してシュンランの根は活着が旺盛なので安心して使えます。
〔ミキサー〕
シュンランの根ジュースを作るのに使う。
中古品で500円でした。
●種蒔き作業
1)段ボールエキス
 種蒔きの前日に、段ボールをハサミなどで細かく切って、バケツなどに入れ、一晩水に浸けておきますと出来上がります。
2)種蒔き床
種を播く容器に ダンボールを縦に2cm間隔で仕切るように並べ、その間に用土を入れます。
事前に段ボールを細長く切っておきましょう。
3)ダンボールの仕切りに適量の用土を入れたら、予め用意した水苔を表土が見えなくなるくらい薄くかけます。そして上から段ボールエキスを掛けて落ち着かせます。 4)種子
サヤを割って種子を出します。 写真のように粉末のような細かい種です。風には充分注意しましょう。
左:ミヤマモジズリの種
右:白花シランの莢と種
5)種を古土に混ぜます。用土に湿り気があると、きれいに種が付着します。 6)種蒔き
蒔き床に均等に分散するように蒔きます。
7)受け皿に段ボールエキスを入れ、その中に蒔き床を静かに置きます。表の水苔が湿るまで段ボールエキス水を繰り返し足していきます。数時間位掛かりますが、水を上からかけると、種が用土の低いところへ流れてしまうので、気長にやりましょう。   ⇒⇒ ★段ボール蒔き完成(^^)/
【ジュース床法】
8)次に、ジュース床法に挑戦したいと思います。
シュンランの根をよく水洗いし細かく切ります。
9)ミキサーに細かく切ったシュンランの根を入れジュースを作ります。できるだけ粉々になるまで廻します。 10)3で準備した蒔き床に、出来上がったジュースを均等に撒きます(破砕した白い根が見えます) 11)後は段ボール蒔きの4〜6を繰り返し、完成です。
※ジュース床法で段ボールは使いませんが、今回は使ってみました(余分に作りすぎたので)水やりは腰水で
※今回はここまで。。。1ヶ月後の芽が出るまでのお楽しみです(開花まで追跡報告予定)
◆ 4月1日現在
・種蒔き床をビニール袋でスッポリ包んみ屋内にて保管しています。


・1ヶ月後、中を覗いてみたらカビが生えたみたいな、白っぽい蜘蛛の巣が這った状態になっています。
← 直ぐ左の写真
◆ 5月7日現在
・丸く白いプロコームに芽が出てきました。

・ミヤマモジズリ、シロバナシラン共に群生です。
◆ 6月6日現在
・ミヤマミジズリは1枚葉ながら大きく 3〜4cm に育つ

・シロバナシランは2枚葉に成長するも 4mm と小さい。
◆ 7月7日現在
 成長の度合いが遅いので、ほったらかしにしていた。。。株元から溶けて3分の2?スッポ抜けているではないか(悲しいやら、悔しいやら)本日より、腰水管理を止める。成長も止まって居るようで6月6日の状態と変わりがない。元気そうな苗を各10本だけ、這い苔と水苔の混合用土に植え替える。
◆ 8月15日現在
魔法の鉢との相性がよいのか、7月に比して2倍の成長です。

ラベルの付け間違いか?1枚葉はシロバナシランの様な気がしてきた?
来年になればハッキリと解るだろうから、気にしないでおこう ^^;;
2枚葉の苗は、小さいながらにも2〜5枚の葉を付けてきた。上への伸びは余り感じられない。
◆ 9月15日現在
・1枚葉シロバナシランは殆ど成長無し、球塊は形成するが根は無し

・ミヤマモジズリは3〜5枚葉で停止、葉の充実と根の成長は著しい
◆ 10月〜
 8月中旬から成長ナシ。。。シロバナシランは9月下旬に葉が枯れ、休眠状態に入る。ミヤマモジズリは11月に入ってから葉が枯れ始め、球根だけが残り休眠状態に入った。来春の3月まで暗場所で保管し植え替えようと考えている。

※新たに「段ボール種蒔き」で、ウチョウラン、エビネ、カキラン、ミヤマウズラ、イワチドリに挑戦開始する(11月18日種蒔き完了)
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