ウチョウランの栽培

山地の岩壁に着生して、丈は7〜20cmで、初夏に愛らしい紅紫色の花を多数咲かせる。
白花、覆輪花、八重咲き、唇弁点入花などの変わり花があり多くの愛好家に愛されています。
純白連舌 兜咲き 紅一点
 ● ウチョウランの植替え

3月入り暖かい日差しが続きます。瓶の中のウチョウランを除いてみたら・・・芽が出始めていました。慌てて植え替えです。
2008年3月9日
ウチョウランの保管状況 瓶の中のウチョウランの状態 白い芽が出始めています
【用意するもの】
1.鉢(2号〜3号)

 育成用にはプラ鉢が安価で一番最適かと思います。
20年前栽培を始めた頃は、駄温鉢や素焼鉢を使っていましたが、乾きが早く、サラリーマンの私にとって毎日の灌水は苦労の種でした。
プラ鉢に替えてからは、灌水や年間を通しての管理が随分と楽になりました。

でも・・・好きなウチョウランは鑑賞鉢に植えています。
2.培養土

・基本用土7:ブラボン1.5(水苔を細かく切っても良い):りん炭0.5 で配分混合しウチョウラン培養土にします。

・植え痛みを防ぐため培養土を湿らせます。

※培養土は上記のように固定されているのではなく、硬質鹿沼土7に水苔3などを混合して使っている愛好家も多い。自分の管理に適した培養土を使って下さい。
3.ウチョウラン

 柔らかい白い綿毛に包まれています。この時期が植え替えが簡単ですのでお勧めします(3月上旬〜中旬)
新芽が出ている球根は慎重に扱います。芽が折れたらアウトです。

植え替えの30分前に殺菌消毒を兼ねて濃いめのベンレートに浸しておきます。私は50倍液を使用します。
【植え替え】
1.鉢底に中粒(大豆〜小豆大)の基本用土を1/4位敷きます。
その時、消し炭(木炭)を砕いたものを一緒に入れます。その他に水苔を小さく切って入れるときもあります。
水切れ防止に良いのでお勧めします。

※鉢は化粧鉢を使いました^^
2.次に、小粒の大きめの砂を、目潰し砂として敷きます。
底のゴロ石が隠れる程度入れたら、その上にマグアンプKを3〜5粒バラ捲きます。

マグアンプKは入れなくても良いので、無視して結構です。
3.その上に準備したウチョウラン培養土を鉢の七分目まで入れます。そして3号鉢で5個位目安に、鉢の中程にウチョウランを卍状に寝かします。
特に新芽が出ているときは、新芽を痛めずに植え替えが楽に出来ますので、この方法をお勧めします。

 立てて植える場合は、培養土を半分くらいまで入れて植え込みます。私は大きい球根の場合は立てて植えます。
4.仕上げに培養土をウチョウランが見えなくなるまで被せます。そして鉢底に使った中粒の基本用土を化粧砂として一番上に掛けて仕上げです。

化粧砂には川砂や砂利なども混ぜて使います。殆ど水分を吸わないので乾きが早く、株元の腐れを防ぐためです。

鉢中の乾き具合が解りにくいので、慣れないうちは混ぜない方がよいでしょう。
5.最後に鉢底から水がジャージャー出るくらい灌水して終わりです。

3月中旬から5月上旬までは「陽当たりよく」「風通しよく」そんな棚で管理しまします。
陽当たりが悪いと、間延びして、強い風に当たると株元からポキッと折れやすくなるので注意しましょう。


※株を大きくするため芽出しから暫くは半日陰で管理するのがコツです。
【管 理】
● 4月5日現在

一斉に新芽が出ました。

未だ、この段階では根は出てないので混み過ぎていた場合は植え替えが可能です。

このまま半日陰の置き場で新芽を伸ばします。

個体によっては他のより生育が良すぎて伸びるのもありますから、その鉢のみ陽当たりに出して株を引き締めましょう(徒長は生育によくありません)
● 4月30日現在

勢い良く育った新芽の先に、花芽も上がってきました。

1鉢に5芽づつ植え込んでいます。

開花が待ち通しいこの頃です。

※灌水は早朝1回実施です。他にハイポネックスの1000倍液を週1回
● 5月24日現在

待ちに待った・・・第一号開花は連舌花でした。

他の鉢は蕾がはちきれそうで、6月上旬、一斉に咲き出しそうです。

※灌水は早朝1回実施です。肥料は中止です。変わりに「すくすく」を2週間で4回あげました。
● 6月

 梅雨入り宣言と共に、ウチョウランの開花が始まりました ^^)

開花したウチョウランをクリックでどうぞ!!

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※灌水は早朝1回実施です。
● 7月〜8月

 花も終わり結実した株も見られます。遅めに開花した株は良しとしても、未だ花を付けている株も見られます。株の充実のため摘み取ります。また、実生栽培の予定がない株は種子莢も一緒に摘み取ります。

※結実した莢はふっくらとしていますので、それ以外の細い莢は摘み取ります。  今季は人工交配をしてみました(段ボール種蒔きを試みたい)

※灌水は夕方1回実施です(鉢内の蒸れを防ぐため)
● 9月

 台風の襲来、秋の長雨・・・要注意です。株元を乾かし気味に管理します。
中旬ともなると朝夕涼しくなりますので、灌水は朝方に切換、鉢の乾き具合を確認しながら行います。2〜3日に1回で良いと思います。

 痛んできた葉も見られます。そのまま放置してますと病原菌の巣となりますので、早めに処理しましょう(スッポ抜けで8本ダメになりました)

※施肥は下旬頃と10月に入ってからで良いと思います。ハイポネックス1000〜2000倍液を2回ほど施します。
● 10月

 人工交配した果実は10月中旬ともなれば、黄色みを帯びてきます。中には茶褐色に変色した完熟種子も見られます。このまま放置してると、せっかく交配した種子が風に揺られて飛散してしまいますので摘み取り保管しておきます。
山野草は取り播きが原則ですが、これから厳しい冬に向かいます。暖房設備があるのなら良いのですが・・・発芽した幼苗は寒い冬に耐えられず全滅してしまい兼ねません。冷蔵庫に保管して来年の3月に捲きます。

※灌水は2〜3日で1回で良いでしょう。ハイポネックス1000倍〜2000倍希釈液を1回施します。
● 11月

 10月中旬頃から茎葉が枯れ、指で摘んで2〜3回左右に倒すとポッキと折れます(この場合、無理に折らない)11月の中旬頃までには全部の株の地上部が無くなります。そのまま2〜3日くらい放置して水切りして、適度に乾いた鉢から発泡スチロール箱に入れ保管します(灌水は完全に控えます)

【保管方法】
 鉢から球根を取り出し、1時間くらいベンレートの1000倍希釈液に浸し殺菌消毒をします。消毒液から取り出した球根を乾かしジッパー付きのビニ小袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管する方法が一番安全で簡単です。
● 12月〜3月

 11月に発泡スチロール箱に仮保管したウチョウランを瓶詰め保管にすべく、ベンレート希釈液で消毒しました(瓶詰め保管は上段の写真参照)
コーヒーなどの広口空き瓶に、殺菌消毒した水苔をおもいきり絞り入れ、水苔、ウチョウランと段々重ねにします。
イワチドリも同様に処理して、温度差の少ない物置などの暗い場所で保管です。

3月上旬の芽が動き出す時期まで、時々瓶の蓋を開け空気の入れ換えとウチョウランの状態を確認します。
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