栽培棚のすみれ

フモトスミレ

Viola sieboldii Maxim.
 漢字で書くと「麓菫」。でも名前に反して麓よりは山地に多く見られるすみれです。きっと名前をつけた担当者が山里に住んでいて、家の周りでたくさん見かけたのではないのでしょうか??
 花の色は、基本的に白色ですが紅紫色のもあり幅広い。唇弁に紫条の網目模様があり、側弁には毛が密集している。距はボッコっと丸みを帯びていて紅色〜薄紅色。葉裏は紫色をしている固体が多い。花の大きさは1cm前後だが、乾ききった稜線などでは3mm位の極小も見かけます。
 葉の形や色、毛の有無に地域的な変化があり「これはフモトスミレです」とベテランでも同定するのに難しい種が多々見かけられます。
葉脈に沿って白い斑が入る固体を「斑入りフモトスミレ」といいます。
品種名:
Viola sieboldii Maxim.f.variegata(Nagas.ex. F.Maek.)F.Maek.et.T.Hashim.ex.T.Simizu
◆ フモトスミレの栽培ポイント
夏場の蒸しによる根腐れ対策として、根は乾き気味にして空中湿度を高め、葉からの吸水を。
培養用土 1.3〜10mmの蝦夷砂・日向砂・日光砂などの硬質山砂を2〜3種混合して使用(植え替えない)
2.粗砂(10mm以上)を鉢の半分まで入れ、その上に5〜10mmの山砂(日向・蝦夷等)とカラマツ落ち葉を
  2〜3割混ぜた培養土に根を沈め、株元はカラマツ落ち葉を1cmほど敷き詰める(植え替え用)
  カラマツ落ち葉は夏場に腐れ易いので、確認して黒く腐っている場合は上部のみ取り替える。
3.鉢を5等分して、底部に大粒、次に中粒を入れ、その上にスミレの根を広げ小粒の砂で細根を覆います。
  太根を中粒で埋め株元手前までで止めます。株元周りには大粒を入れ新芽の高さで止めます。
鉢サイズ 雪割草鉢・素焼き鉢・擂鉢広深型などでプラ鉢は通気性が悪く根腐れを助長しますので止めた方が良い。
病害虫 ソウカ病に侵されやすいので、早春と秋口に月1〜2回予防散布します。通常は「インプレッション」散布ですが
被害が出たらダイファー+ダコニール500倍混合液を散布で効果大です。
肥料 液肥中心(ハイポネックス+モフミンk)置き肥は過肥になり根腐れを助長するので止めた方が良い。
花後から7月初旬迄と9月下旬から11月初旬まで、週1回すみれの株元に混合液肥を噴霧してやります。
置き場所 風通しが良い棚上で半日陰(チラチラ当たる方が良い)そして湿度を保つ。
20cm以上の深さのある発泡スチロール箱に湿らせた軽石或いは川砂を敷き詰めその上に鉢を並べ育成する
●真夏の直射日光は完全遮断。寒冷紗など用いた日陰で管理する(6月〜9月)
●冬は底砂を取り除いた発泡スチロール箱に入れ、蓋をして初春の芽出しまで保管します。
潅水 加湿に弱く、夏場の潅水過多は死滅に繋がりますので要注意です。乾き気味に管理します。
ウンチク 1.栽培していると、いつの間にか消えてしまいます。栽培は難しい部類に入りる。
2.植え替えを嫌うので、毎年種播きして、苗が少し延びたところで間引きをして育てた方が良い。
3.植え替えは秋の彼岸頃が最良で、遅くとも芽が動き出す前に行う。
フイリフモトスミレ(栽培品)
フイリフモトスミレ(自生地) フモトスミレ(自生地)
フモトスミレ(自生地)
花の拡大(正面) 花の拡大(側面)
葉の表 葉の裏
花の形に変化が多い。また花弁の紫スジも変化がある。
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