栽培棚のすみれ

イリオモテスミレ

f. takushi Nakajima
 草丈3〜10pの多年草。葉は普通三角形〜心形になるものが典型だが変化に幅がある。長さ幅とも0.5〜2.5p。葉は普通毛 がなく、表面は濃緑色で葉脈部は黄緑色、裏面は緑白色である。花は多数つけ、径1〜2p位、花柄は葉より長く出て咲き、栽培下だとだらしなくなる。花弁は細く白色で唇弁を中心に紫条が入る。側花弁の内側は密に毛が生える。栽培下では2月中旬から4月の長きに渡って咲き続ける。ヤエヤマ、イシガキの三種の中では一番先に花が咲く。

亜熱帯生まれのすみれは意に反して暑さに弱い性質を持つ。自生地はヤエヤマ、イシガキに比べ照葉樹林下のやや乾いた場所に多く見られるためか栽培は容易である。 保管した種子は発芽率が悪いので(乾燥に弱い)採り蒔きとするが、根からの繁殖が旺盛なので、親株の育成に重点を置き、種子栽培はあまり気にしなくてもよい。
◆ イリオモテスミレの栽培ポイント
夏の蒸し暑さの対策
湿度管理はすみれ栽培に同じでよいが、暑さに弱いので半日陰管理が良い。
培養用土 蝦夷砂・日向砂・日光砂・焼き赤玉土など硬質の砂を主体に2〜3種混合して使う。
私は3mm〜10mmサイズを使用していますが、小粒や微細粒を使用して成績の良い方もいます。
鉢サイズ 擂鉢広深型・浅鉢・方形鉢・プラ中深鉢などで3号以上・火山岩石も良い
根は横に這い、子株が増えますので鉢が小さいと直ぐに根詰まりになってしまいます。
肥料 液肥中心(ハイポネックス+モフミンkの3000倍液肥)置き肥は根腐れを助長するので止めた方が良い。
花後から7月初旬迄と9月下旬から11月初旬まで、週1回すみれの株元に混合液肥を噴霧してやります。
置き場所 風通しが良い棚上で直射日光の当たらない半日陰(チラチラ当たる方が良い)そして適湿度を保つ。
私は、湿度維持のため、食器用水切りザルや衣類用プラ整理箱を利用しています。二重鉢も良いいですね。
洗面器の中ほどまで水を入れ、素焼き鉢をひっくり返して入れ、その底部に鉢を置く方法の方もおられます。
●夏の暑さに弱く直射日光下では葉焼け⇒死滅に繋がるので、寒冷紗など用いた日陰で管理する(5月〜9月)
●冬の寒さと霜には弱く、晩秋からは家の中に取り込んだ方が良い(最低5℃以上が望ましい)
潅水 培養土や置き場所にて各人変わりますが、1日1回を原則とし乾燥は死に追いやります。
ウンチク 1.植え替えは培養土の上にイリオモテスミレの根を這わせ、更にその上から培養土を薄く被せる。
  株は上に上に育つので、鉢縁の遊びをやや深くした方が良い。。
2.根からの繁殖が旺盛なので、植え替えの際に株分けで増やす。根伏せは成功率が高い。
3.種子は非常に小さく乾燥に弱いため保管はダメです。採り蒔きが原則となります。
イリオモテスミレ(栽培品)
イリオモテスミレ(栽培品)
正面から 横顔です
葉の形状−1(ハート型) 葉の形状−2(ハート型)
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