栽培棚のすみれ

シマジリスミレ

Viola okinawensis Nakajima et Hama
 沖縄県の固有種。悠久の城砦(グスク)石垣の窪みや割れ目に生息するという。古代琉球按司の血なまぐさい争いを身近に見てきたのでしょうか? 声が聴けるのであれば聞いてみたいものです。第二次大戦の戦火を潜り抜け、生き抜いてきた逞しさもあります。今は、絶滅機種と位置付けられているが・・・。 双璧のオキナワスミレとは自生地の環境が違うだけで茎葉・花と殆ど同じ、目の前に置いても未だ見分けがつきません。

 常緑の多年草。有茎種で、葉は多数付き濃緑色〜緑色で光沢があり、卵形、心臓形〜円状心臓形。基部は心脚で側辺部が重なって巻き込んでいるものが多く、無毛。托葉は櫛の歯状。
 花は淡紫色〜白色に近い個体まである。柱頭は有毛から無毛のものまで見られる。側弁は短毛があり、距の末端中央には緑色の溝が見られる。
 茎を横に伸ばし発根する(オキナワスミレも同様だが茎の延し方が違うようです)
◆ シマジリスミレの栽培ポイント
霜にさえ当てなければ寒さにもめっぽう強いといえます。
培養用土 1.3〜10mmの蝦夷砂・日向砂・桐生砂などの硬質山砂を2〜3種混合して使用。
2.上記、山砂で5〜15mmの中粒のみの培養が一番生育が良かった。
鉢サイズ 擂鉢広深型が一番相性よかった。鉢は種類を選びません。
病害虫 病害虫にも強いので、他のすみれ達の散布ついでに行う。ただ薬剤に弱いので希釈する。
肥料 液肥中心(ハイポネックス+モフミンk)だが肥料を好むので置き肥も良い。過肥はダメです。
花後から7月初旬迄と9月下旬から11月初旬まで、週1回すみれの株元に混合液肥を噴霧してやります。
置き場所 風通しが良い棚上で半日陰(チラチラ当たる方が良い)
●真夏の直射日光は避け、寒冷紗など用いた日陰で管理する(6月〜9月)
●冬も活動しているので、降霜の前に家内に取り込み、室温5℃以下に下がらない窓際に置き管理する。
潅水 停滞水を嫌います、鉢中を流れる水を好みます。乾き気味に管理すると良い(ダニ発生が悩み)
ウンチク 1.株元に種子を落とすため栽培していると、いつの間にか大所帯となってしまいます。栽培は易しい。
2.私の処では(栃木県小山市)12月から3月まで咲いています。
3.植え替えは花後の暖かくなる4月中旬以降が良い。遅くとも5月中には終わらせる。
シマジリスミレふっくらとした花弁が特徴(栽培品)  1年目は無茎種に見える。 
シマジリスミレ(桜弁) 2年目に茎が伸びてきました(この株は3年目)
花の拡大(正面) 花の拡大(側面)
延びた茎の状態 葉の拡大(表)
柱頭の短毛(小さくて解りづらい)無いのもある 後ろから見た距の合わせ目(黄緑色だが?)
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